地元民も知らないディープな札幌「レトロスペース・坂会館」

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「札幌の王道の観光名所にはもう飽きた」
そんな方にお勧めしたいのが、「レトロスペース・坂会館」です。
昭和カルチャー満載の小さな私設博物館ですが、中身は日本最強クラス。
アラフィフ世代なら、なおさらハマること間違いありません。
一度訪れたら病みつきになる、全国のマニア垂涎の魅力をご紹介します。

1.「レトロスペース・坂会館」とは

館長が個人的に集めていた古い雑貨などを展示している、「昭和」がコンセプトの私設博物館です。
場所は札幌の中心部から、地下鉄と徒歩で約15分。
入場無料で、駐車場も完備されています。
【参考】お店の場所・営業時間

2.なぜマニアが注目するのか

公式Facebookのキャッチコピーは、「昭和が、猥雑が、暗がりが」。
どういうことかと読み進めてみても、明確な説明はありません。
答えを知るには、行ってみるしかないのです。
ここでは、その魅力の一部を紹介します。

①くつがえされる固定概念

坂会館の入口

「博物館なら、ある程度は整備されているはず」という期待は、見事に裏切られます。
まず、入口からして雑多でカオス。粗大ごみのように放置されている冷蔵庫や鍋、錆びた看板、わけがわからない物体も、全てが展示物なのです。

中に入れば、さらに溢れる物、物、物。
ちなみに、説明書きは一切ありません。
ですが、よくわからなくても「懐かしい」と思ってしまう、不思議な空気感があります。

②圧倒的な昭和のエネルギー

レトログッズ

昔々、リンスはキャップ1杯分を、洗面器のお湯に溶かして使うものでした。
そのリンスが使いかけのまま陳列されていたり、あと1cmで空になるようなお酒の瓶があったり。
本来は捨てられるはずだった物たちが「見られる」仕事で蘇る面白さを、ぜひ実感してみてください。
他にも洗剤や薬、文房具、人形、雑誌、タバコ、家電など、ありとあらゆる昭和が館内に詰め込まれています。

加えて、版画で使った竹の皮でできているバレン。アイドルのカンペンケース。数字がパタパタとめくれて時間を示す、アナログのようなデジタル時計。
1つ1つが自分の子供時代の物語と結びつき、懐旧の情にかられること必至です。

③博物館としての貴重性

拓銀

昨年、日本で唯一製造されていた紙製マッチ、いわゆる「ブックマッチ」が生産終了となりました。
これにより、昔は当たり前のように喫茶店に置かれていたブックマッチも、今後は二度と手に入らない存在に。

そんな失われゆく文化や技術も、大量に展示されています。
必見なのは、軍服や名前が寄せ書きされた日章旗などの、本格的な戦争資料。
ハッと驚く貴重な発見がある度に、ここは博物館なのだと再認識させられます。

3.見学の注意ポイントは?

館内は、とても濃い空間です。
見学には2点の注意ポイントがありますので、事前にご検討ください。

①サブカルチャーが苦手な方は要検討

昭和カルチャーの特性上「怖い」と感じる方も少なくはありません。
よって、訪問は十分にご検討くださいね。

②できるだけ身軽に

館内は極端に通路が狭く、すれ違うのもやっとの状態です。
大きな手荷物などは、あらかじめ預けてきた方が無難です。

4.最後に

見終わると、自然と「レトロスペース・坂会館」の運営母体である製菓会社の店舗にたどり着きます。
母体の坂栄養食品株式会社は、明治44年創業の老舗。
もちろん購入は自由ですが、北海道で112年間愛されている味というのも、一度は試してみたいもの。
主力のビスケットは日持ちするので、お土産にも最適です。

あなたの中の昭和が刺激される「レトロスペース・坂会館」。
少しでも興味を持ってくださった方は、来札の際にぜひお立ち寄りくださいね。

~お店の場所・営業時間~

レトロスペース坂会館

所 在 地:札幌市西区二十四軒3条7丁目3−22
営業時間:月~金14:00~18:00/土10:00~16:30
 ※変更になっている可能性もあるためご注意ください
定 休 日:日曜日
入 館 料:無料
電話番号:011-632-5656

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